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「産直広場ぐるぐる」は、その名の通り産直野菜を売っています。
ですが、活動の本文は「サロン事業」です。被災者や地域のお年寄りの「見守り活動」を基本として、被災者の一日も早い自立を助け、困り事のお手伝いをしたり、 今、元気なお年寄りが一日でも長く、介護を必要としない、活き活きとした生活が出来るようにお手伝いすること。

そして、お野菜を売っていることでコミュニティに興味のない方も買い物には来てくれる。買い物に来てくれるうちに他の方と顔見知りになり挨拶をするようになる。つまり、孤立防止にもなるうえ、自然に近所に顔見知りができるということになります。
地域のコミュニティの他に「ぐるぐ る」という「もう一つのコミュニティ」ができ、「ぐるぐる」を通してコミュニティ同士のネットワークができることによって、「防災」「減災」に役立てよう という思いで活動しています。

また、互いに見守り合える地域コミュニティの構築を図り、孤独死・孤立死のない社会を目指した活動を続けております。

サロンでは若林で採れた「元気野菜」のお料理を提供しております。
お年寄りや一人暮らしの方でも「簡単」「美味しい」「健康第一」をテーマに、少しでも「お料理」してほしいと願い、つくっております。


まぁ・・・サロンでは来てくれたお年寄りが「これ食べたから、お昼はなにも要らない」と言って帰って行くこともありますが・・・それでもいいんです。ぐるぐるの元気野菜は「無農薬」「減農薬」
1人だからと適当な食事で済ましてしまうより、ぐるぐるに来て健康でいて欲しいですから。
「八百屋」はその昔、野菜以外にも沢山のものを売っていました。そして馴染みのお客さん同士がおしゃべりを楽しむ場でした。また、店主に困りごとの相談などをする方も居たと思います。そんな、地域のコミュニティの中心となるお店。産直広場ぐるぐるはそんなお店を目指しています。
皆さんに遊びに来て欲しい。又は一緒に働く仲間になってほしいと願っております。

  • 設立趣旨

産直広場ぐるぐるは、特定非営利活動法人「冒険あそび場‐せんだい・みやぎネットワーク」の理念を継承しつつ、独立し事業を展開する事とした。

震災後の活動として、東日本大震災の津波被害を受けた若林区在住の生産農家の野菜などを提供販売してきた。これらの事業は、地産地消を謳い生産者と消費者をつなぐ架け橋となるとともに、若林地区及び周辺の「買い物困難地域」である高齢者世帯・子育て世帯・「みなし仮設」に住む被災者等に、新鮮・安全な食材等をお届けし、結果的に関わる住民を見守る活動としてもつながる。

また、サロン事業では、高齢者が毎日を楽しく暮らし生きがいをもって生活できる時間を増やし、「介護を必要としないお年寄り」が、長く元気で居られる社会の実現に寄与できる。

更に、「食」にまつわる伝統文化や季節の行事・各種イベント等を開催し、乳幼児から高齢者との相互交流を深め、地域コミュニティ形成の役割を担う。

以上の目的を実現するために、さまざまな関係機関と連携し事業を推進していくこととする。

 

《背景》

現在の日本は高齢化社会であり、介護問題・老人の一人暮らし世帯増加・孤独死等の課題が山積みしている。あわせて、核家族化も進行しており、地域コミュニティへの参加の減少、孤独死など問題視されている。また、介護をする世代の負担増加や地域コミュニティへの参加減少等の大きな問題が横たわっている。

更に、都市部の住居空洞化による小売業の分散と郊外型大型店への一極集中化による「買い物難民」の増加や東日本大震災以降における、いわゆる以前住みなれた地域を離れた「みなし仮設住宅」・震災復興住宅等で生活している住民が増加しており、新たな地域コミュニティへの参加に戸惑いを感じている世代の問題が顕在化している。今後復興住宅が整備されてもこの問題は解決できないため、何らかの支援を必要とされている。

また、食物アレルギーや安心安全な食の問題が、一層脚光を浴びている昨今であり、地産地消や無農薬栽培を求める声が高まっている。

 

《社会的ニーズ》

  1. 「衣」・「食」・「住」が生活の基本であるが、高齢化にともない「食」が疎かになる危機を感じている。また、コミュニケーションの不足が「寝たきり」や「ひきこもり」といった問題の原因の一つと考える。高齢化社会に起因する社会福祉の問題は、介護する側される側だけに任せられない問題と認識し、地域全体・国全体の問題と考え、何らかの施策が求められている。

  2. 都市部の住居空洞化による小売業の分散、郊外型の大型店への一極集中化などで、交通弱者には不便なことも多く買い物難民の増加の原因となっており、移動訪問販売や移動露天販売が求められている。

  3. 震災において、情報不足が混乱を招いた一因があり、安否確認や地域に密着した情報を得るには地域のコミュニティの情報交換が一番頼りになった。災害をより小さく防ぐといった観点からも地域コミュニティの役割は大きく重要と考える。現在の日本は高齢化社会であり、介護問題・老人の一人暮らし世帯増加・孤独死等など問題とされている。また、みなし仮設住宅や震災復興住宅など、以前住み慣れた地域を離れ、新たな地域コミュニティへの参加に戸惑いを感じている世帯があり、支援を求められている。

  4. 大型店などでは地域の生産農家の野菜を直接販売していることも見受けられるが、対面販売ではないため生産者の声が届けにくく、安全性やより美味しく食べることなどの提案が消費者に伝わらない。病気や介護、食物アレルギー等、安心安全な食材の需要が高まっている。

 

《課題》

都市計画が進む中、都市構造の変化により若い世代が郊外へと出て行き、高齢者ばかりの地域になることに懸念があり、若林周辺もまた、高齢者だけの世帯が目立つようになった。買い物をするのにもコミュニケーションを求める声や、「楽しみ」を求めている声が多い。他の地域も昔ながらの生活環境を維持できなくなっている地域があり、マルシェ的なものへのニーズがあがっている。また、地産地消とは別に、「御用聞き」として求められている面も増えてきていて、地の物を地元で消費する事を推進している中で消費者の要望に応えていくことの難しさを感じていることも課題である。

被災者への心のケアの問題として、震災直後とは変化している。震災復興は進んできているが、まだまだ不透明なことが多く、被災者にとっては将来に不安を感じている実情があり、個々の復興の進展具合や周りとの関係などにより「悩み」は多様化している。避難生活を続けている世帯はまだまだ多く、震災復興住宅に入れるのかといった悩みや、いち早く自力再建した方との格差への不満などが問題となってきている一方で、自力再建した方もまた新たな悩みにぶつかっている。環境の変化や生活習慣、地域とのつながりや、コミュニティ参加への不安など、まだまだ支援を求める声が多い。それにより、被災者同士の関係にも変化があり、以前からあるコミュニティをどう保存していくのかという課題や、個々へのきめ細やかな対応を求められている。

その他、食物アレルギー問題や介護の現場から、安心安全な食材を求められている。

 

《目標》

「買い物困難地域」である高齢者世帯・子育て世帯や仮設住宅や民間借上住宅に暮らす被災者を主な対象に、おとなや子どもそれぞれが参加できる伝統文化や季節の行事と、新鮮で安心安全な野菜等の地産地消ショップを媒介とした交流の機会をつくる。高齢者・被災者の見守りを通じて、コミュニティの形成と居場所づくり・自立支援へとつなげる。

地域に根ざし「ぐるぐる」という「もうひとつのコミュニティ」として定着することを最初の目標とする。また、地産地消の名のもとに若林区のみならず、仙台市近郊にも「ぐるぐるの元気野菜」を知ってもらう。

 

《目的》

  1. サロン事業を通し、高齢世代の介護を必要としない期間を伸ばすことを目的とし、高齢者が活き活きとした生活を送れる社会を目指す。

  2. 「新鮮」「安全」な食材の提供をし、「食」にまつわる伝統文化を継承することでお年寄りと次世代の「かけはし」となる事を目的とする。また、生産者と消費者をつなぐ役割を担う事を目的とする。

  3. “商店過疎地”へ出向き、「買い物弱者」を支え、孤立しがちな生活を支える事を目的とする。

 公開情報

 

 ・定款

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